【2015年北ア登山3-5】憧れの雲ノ平「アルプス庭園」
どの登山口から入っても中1日を要するこの雲ノ平は
「最後の秘境」とも呼ばれる。
その不便さゆえ観光地のような喧騒は皆無。本当に訪れたい人しか足を踏み入れない場所である。
かくいう私も行きたいとは思うものの、なかなか機会をつくることがなく、訪れたのは昨年が初めてであった。それも昨年は曇りの日に高天原へ行く途中に立ち寄ったので、本当の美しさを享受することはできなかった。
ならば今年は朝から時間をかけて散策してみようと雲ノ平山荘で一泊したのであった。
迎えた朝、文句なしの青空が広がっていた。
朝食後小屋前に荷物を置き、散策に出かける。
小屋周辺はかなり広い範囲木道が整備されているので歩きやすい。
まずはアルプス庭園と呼ばれる祖母岳へ向かった。
朝露に濡れたチングルマが美しい。
後ろを振り返ると薬師岳。
雲ノ平にいると薬師岳の存在がとても大きく、次は薬師岳に登りたくなってくる。
木道の行き止まり地点がアルプス庭園。
黒部五郎岳、槍ヶ岳がよく見える。
薬師岳の左、写真ではわかりにくいが太郎平の小屋が確認できる。こうして見ると結構近いのだ。
雲ノ平、確かに美しいところである。
でも何か足りない。
そう、水だ。
木道があり、水の流れるであろうところも今年は干上がっている。
池塘と呼ばれるような場所でさえもひび割れを起こしている。それだけ雨が降らなかったのだろう。
これでは展望写真を撮る分にはよいが、雲ノ平らしい神秘的な写真は見ることができない。
結論は、またもう一度足を運ばないといけないということだ。
何か一気に気持ちが萎えてきた。
とりあえずもう一つ「スイス庭園」だけは見ていくことにし、そのまま三股方面へと戻れるよう小屋前に置いていた荷物は担いで行った。
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