【2015年北ア登山2-6】展望を楽しみながらの下山
奥穂高岳から吊尾根、重太郎新道を経由しての下山はお勧めしないと記載されたものもあるようだ。
統計的にこのコースでの事故は下山時によるものが多いというが、確かに気を遣う箇所の多い下り道ではある。
しかし、視界に開ける展望は北アルプスの中でも素晴らしく、その眺めを楽しむために下山に利用する人も多い。

私もその一人。
今回は時間の都合で前穂高岳への登頂は省いたが、このコースを使い下山することにする。

槍ヶ岳とはまもなくお別れ。これから展望の友となるのは奥穂や西穂、焼岳である。
こんなに雪が残っているのもこの時期ならでは。見ていて涼しげだ。


さっそく要注意の下り箇所が現れる。
いわゆる難易度の高い道ではないが、気をつけて下りないと軽症では済まない下りがその後も連続する。

そして足元とはうらはらに、景色は絶好。このギャップがたまらないのだ。

涸沢をこの角度で見下ろせるのも吊尾根の醍醐味。
上から見ても美しい。

ひとまずの目的地、紀美子平までの道を少し写真で載せることにする。



時折登りもあるが、確実に高度を下げていっている。
西穂高岳はすっかり見上げるところへ。

紀美子平で休憩。
ザックを下ろし、身軽な状態で前穂高岳をピストンで登る人が多かったが今日は我慢である。

紀美子平からも気は抜けない。
というよりもいきなり要注意箇所。

で、ここでこんなことがあった。
写真でもお分かりだと思うが、こんな場所では登りと下りのすれ違いに非常に気を遣うのだ。
この石が結構滑りやすい。だから登りと下りがどこですれ違うかが問題になってくる。
基本原則として山では登りが優先。
前方から来る人の待避地を確認した上で私は下りた。
で、うまくすれ違い、そのパーティもその後再び登り出した。
はい、そこへ後ろから声がする。
「今から二人下りますから待ってください」とのたまう「ご老害」2名あり!
登りの人、本当に気の毒である。
よりによって待避もできない場所でどう待てというのだろうか?
結局その人は大分戻ることになってしまっていた。
よほどせっかちなのか、己の登山技術に自身があり我先をゆかんとしているのか。
いや、そもそも経験者ならそんなことはしないだろう。事実そのご老害はあれだけゆっくり歩いている私にもついぞ追いつくことはなかったのだから。
私も技術的にまだまだな登山人であるが、やはり最低限安全に関わる登山マナーは守りたいものだ。
気を取り直して重太郎新道を下山していく。
何度もシャッターを押す。

高山植物も楽しみのひとつ。コバイケイソウと黄色いのはシナノキンバイだっただろうか?


前回は熱中症で倒れかけてたどり着いた岳沢小屋。
今回は何事も問題なくたどり着いた。


時刻は丁度お昼時。
カレーの誘惑に負けそうだったが、あと4kmで上高地の標識に奮起し、休憩は水分補給に留める。
ここからは一転して歩きやすい道。少し加速気味で歩くことにする。
随分と下りてきたが、さすがに標高も2000mを切ると暑さを肌で感じるようになる。
そんな時にありがたかったのが天然クーラー。

その後もひたすら下りて、下りての13時22分、ついに登山ゲートに到着。
この時間なら悠々日帰り入浴して帰れる。

ふぅっと一息つき、下界の人となった。
そこは上高地、登山者と観光客の入り混じる不思議な空間である。

統計的にこのコースでの事故は下山時によるものが多いというが、確かに気を遣う箇所の多い下り道ではある。
しかし、視界に開ける展望は北アルプスの中でも素晴らしく、その眺めを楽しむために下山に利用する人も多い。

私もその一人。
今回は時間の都合で前穂高岳への登頂は省いたが、このコースを使い下山することにする。

槍ヶ岳とはまもなくお別れ。これから展望の友となるのは奥穂や西穂、焼岳である。
こんなに雪が残っているのもこの時期ならでは。見ていて涼しげだ。


さっそく要注意の下り箇所が現れる。
いわゆる難易度の高い道ではないが、気をつけて下りないと軽症では済まない下りがその後も連続する。

そして足元とはうらはらに、景色は絶好。このギャップがたまらないのだ。

涸沢をこの角度で見下ろせるのも吊尾根の醍醐味。
上から見ても美しい。

ひとまずの目的地、紀美子平までの道を少し写真で載せることにする。



時折登りもあるが、確実に高度を下げていっている。
西穂高岳はすっかり見上げるところへ。

紀美子平で休憩。
ザックを下ろし、身軽な状態で前穂高岳をピストンで登る人が多かったが今日は我慢である。

紀美子平からも気は抜けない。
というよりもいきなり要注意箇所。

で、ここでこんなことがあった。
写真でもお分かりだと思うが、こんな場所では登りと下りのすれ違いに非常に気を遣うのだ。
この石が結構滑りやすい。だから登りと下りがどこですれ違うかが問題になってくる。
基本原則として山では登りが優先。
前方から来る人の待避地を確認した上で私は下りた。
で、うまくすれ違い、そのパーティもその後再び登り出した。
はい、そこへ後ろから声がする。
「今から二人下りますから待ってください」とのたまう「ご老害」2名あり!
登りの人、本当に気の毒である。
よりによって待避もできない場所でどう待てというのだろうか?
結局その人は大分戻ることになってしまっていた。
よほどせっかちなのか、己の登山技術に自身があり我先をゆかんとしているのか。
いや、そもそも経験者ならそんなことはしないだろう。事実そのご老害はあれだけゆっくり歩いている私にもついぞ追いつくことはなかったのだから。
私も技術的にまだまだな登山人であるが、やはり最低限安全に関わる登山マナーは守りたいものだ。
気を取り直して重太郎新道を下山していく。
何度もシャッターを押す。

高山植物も楽しみのひとつ。コバイケイソウと黄色いのはシナノキンバイだっただろうか?


前回は熱中症で倒れかけてたどり着いた岳沢小屋。
今回は何事も問題なくたどり着いた。


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【2015年北ア登山3-8】西鎌を通って槍ヶ岳へ
【2015年北ア登山3-7】再び双六小屋
【2015年北ア登山3-6】憧れの雲ノ平「スイス庭園」
【2015年北ア登山3-5】憧れの雲ノ平「アルプス庭園」
【勝手に山小屋評価】雲ノ平山荘
【2015年北ア登山3-4】遠回り
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2015年08月24日 Posted byみすずかる. at 23:50 │Comments(0) │登山(北アルプス)
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