【勝手に山小屋評価】雲ノ平山荘

雲ノ平山荘
【勝手に山小屋評価】雲ノ平山荘

雲ノ平山荘は、日本最後の秘境とも呼ばれる北アルプスの奥地・雲ノ平に位置する山小屋である。

初代の小屋を取り壊し、建て替えられたのが2010年とまた新しい。
しかし新しくも派手さはなく、雲ノ平の自然と調和した温かみのある建物であるところにはオーナーのこだわりを強く感じる。

そんな雲ノ平山荘、夕食は石狩鍋という前評判もあって泊まるのを楽しみにしていた。

が、しかし・・・。
写真の少なさは何を物語るのだろうか。

【宿泊履歴と所見】
1回目:2015年8月9日
(小屋外観)
【勝手に山小屋評価】雲ノ平山荘

前年は昼食休憩で食堂を利用をしただけだったが、今回は初めての宿泊。
美しい小屋である。

(夕食)
石狩鍋がメイン。
この日の夕食は4回転した。
というより、本来3回だったのだろうが、スタッフが計算を間違って4回転になってしまった。

石狩鍋の定義からすると「石狩鍋」と呼ぶのは少しグレーかもしれないが、味はそれなりによかった。
何よりも、野菜を多く摂取できたことがありがたい。
そのほかの豆を中心としたサラダや漬物もよかった。

(朝食)
一般的な山小屋の朝食といったメニューだったが、海苔が焼き海苔だったこと、キャベツの漬物が添えてあったことは個人的に評価が高い。

そう言えば以前泊まった水晶小屋(同じ伊藤グループ)もキャベツの漬物が出たっけなぁ。

【個人的評価】 2015年夏時点
水場は徒歩で片道20分はかかるテント場まで行かなければならない。
特に今年は水が枯渇気味で、それは本来池塘であるはずの場所が完全に干上がっているところからも伺えた。

で、写真には撮っていないが、有志で歩荷を募っている張り紙があった。
30リットルだったろうか、水場から汲んできたテント泊の人に対価を払うというもの。
それはいいとして、問題はその対価。

は?、たったの500円相当だと!
(現金ではなくバッチかドリンク券かテン泊割引券だかそのようなもの)

初めから申し出を期待していないのか、はたまた人の労力を馬鹿にしているのか・・・。
これには山小屋で一緒になった人と呆れてしまった。

設備は水がない他は普通。水がないことは初めからわかっていたから多めに担いできていたし。
トイレはバイオ式でそれなりに清潔。でも三俣山荘には勝てないかな。

部屋は結構混雑していたが、換気できる小窓もありなかなか快適。
混雑していないときなどないんだろうけれど、空いている時に泊まったら実に快適な小屋だろうな。

売店はあるが、飲料は常温。
ビールを飲む人には辛いだろう。

最後にスタッフ。
オーナーさんは食事の際も丁寧に挨拶されていてそこそこにいい印象だったのだが、ほか1,2名のスタッフが足を引っ張っているような気がしてならない。

受付の無愛想な若い男性スタッフ。話しかけたり、何かを尋ねると嫌そうに応対。
極めつけは宿泊者の数を誤り、夕食の時間に行ってもありつけず、4回目に回される。

もうひとりは食堂で準備しながら長い髪を触っていたり、くしゃみを手で押さえずにする若いスタッフ。
衛生的に不安を感じた。

こちらは「泊まってやっている」などとは毛頭思っていないが、それにしてもここの若いスタッフの態度は頂けないなぁ。

【立ち寄り履歴】
1回目:2014年9月14日
三俣山荘からここ、雲ノ平を経由して高天原に行く際に立ち寄り。

昼食にパスタを頂いた。
レトルトなのだろうが味はよかった。
【勝手に山小屋評価】雲ノ平山荘

【個人的評価】2015年夏現在
【勝手に山小屋評価】雲ノ平山荘

※このグループの山小屋は三俣山荘、水晶小屋、雲ノ平山荘と3つ泊まったが、どれも印象は個人的に今ひとつである。



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2015年10月06日 Posted byみすずかる. at 23:20 │Comments(2)登山(北アルプス)勝手に山小屋評価

この記事へのコメント
こんばんは、三俣グループは!
鬼窪 善一郎が、居た時代までは未だ・・・まともな小屋だったと思います~私も、三俣山荘で 1989年7~8月・1991年7~8月アルバイトをしましたが・・・鬼サが居た頃の方が!纏まりが有りましたね~
今は、世代交代しアホなオーナーとバイトのやり取りですからね・・・
北アルプスの恥ですよ。
Posted by 水彩画家TOKU水彩画家TOKU at 2015年10月07日 00:34
>水彩画家TOKUさん
コメントを頂きありがとうございます。
そのような「名物」の小屋の方がいらっしゃったのですね。
よき時代をご存知の方には今の状態を見るのはつらいところですね。
Posted by みすずかる.みすずかる. at 2015年10月14日 08:18
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